こんにちは。ひろASD@ひろです!
本記事の内容
- 発達障害の私がカウンセリングを受ける理由
- 話すのが不安な時でも大丈夫
- カウンセリングの頻度と流れ・費用・ワンポイントアドバイス
この記事を書いている私は、発達障害歴約30年ほど。
診断を受けたのは2015年になります。
カウンセリングは2015年、診断を受けてから約半年間と2021年12月から現在まで継続して通っています。
ここでは具体的に、当事者の私がカウンセリングについて思うことをお伝えしていきます。
カウンセリングを受けてみようか迷われている方に、参考になれば幸いです^_^
では、いきましょう!
発達障害の私がカウンセリングを受ける理由
まず大前提として、カウンセリングが必要かどうかは先生が診察、判断して行う場合がほとんどです。
※病院がこういったやり方が多いというだけで、カウンセリング自体は様々な方法で受けることができます。
発達障害の生きづらさを和らげる、改善するためにカウンセリングで軌道修正を行うイメージ
その上で私が発達障害者としてカウンセリングを受ける理由は、自分が最強になるためだと考えています。
具体的に、私自身の失敗をまじえた経験をお話します!
実は私はカウンセリングをし始めて割とすぐにこう思ってしまいました。
これって意味あるの?
そもそも私が診断を受けた時、先生に言われたのは「私に薬は必要ない」ということでした。
というのも、私が当時しにたいと繰り返し思っていたのは病んでいたからではなく、0か100かで物事を捉える私の特性故のもの。
うつなどの病気と違い、考え方や思考回路による不安を取り除く薬は現状ないことや、私なら十分カウンセリングだけでやっていける、との先生の判断でカウンセリングをスタートしました。
これでなにか変わればいいな
当時はこんな感じでぼんやり思っていました。
そう、目的が私にはなく、ただ言われるがままだったのです。
私の当時の最大のストレスは、ブラック企業にいることや自分の特性故物理的に出来ない仕事があったこと。
また、それにより仕事そのものにしんどさを感じてしまったこと。
だから、辞めてあっさり転職が叶ってしまっては何も困ったことがなかった。
諸悪の根源とも言えるものがなくなれば簡単なもので私自身ケロッとしていました。
思えば、先生の言う通り確かに私は「うつ病」というものではなかったのでしょう。
新しい職場で新しい人達と出会い、接客業という新たなものに挑戦する。
その中で、カウンセリングに通うという事自体がいささか不要なものに思えていました。
それでも自分が「発達障害である」というショックだけが強く残っていたので、心理士さんに昔から思っている両親とのズレや、今までの経験、なぜ私の死生観が他の人よりこんなに曖昧なのか、人がどう考えるのか…そんなことをひたすら聞いていました。
ただある時ふと「これになんの意味があるんだろう」と思ってしまったのです。
カウンセリングを個室で受け、心理士さんが親身に話を聞いてくれる。
この人は間違いなく私の敵にはならない。
けれど、私生活でもし出会っていたら?この個室の中という圧倒的に守られた世界だから成り立っているけれど、現実はそうじゃない。
どうしたって、マイノリティに属する側の自分はここを出たら周りに合わせるため必死に頑張らないといけない。
なら、この空間に何の意味があるんだろう。
そう思った瞬間、私はカウンセリングに行くのを辞めました。
目的がないことが次の苦痛だったのです。
そして現在、カウンセリングに通っているのは冒頭お伝えしたように、最強になるためです。
当時は、目線が自分の内側にしかなく一言で言えば悲劇のヒロインでした笑
自分は不幸になるしかない。自分の運命はそうに決まっている。
そう本気で思っていたのでただただ自分の疑問を心理士さんにぶつけていたにすぎません。
けれど、2回目の今は毎回目的をもって心理士さんとお話しています^_^
この数年の間に自分に大きな変化があったからに間違いはないのですが、心理士さんにも随分変わったねと言われたのは本当に嬉しかったです。
勿論目的をもたなければいけないというわけではありません。
ある人にとっては、ただ話を100聞いてくれる場がカウンセリングであり、それが何よりの安心につながることもある。
ただ私にとってのカウンセリングは、「自分が刺激を受けるポイントを知り、最強の自分になること」という目的を持って臨むことでその力を発揮してくれました。
再度カウンセリングに通うことになったのは当然先生が「カウンセリングが必要」と判断したからなのですが、その時こう言われたのです。
ここさえ克服したら最強になれるからな!
この最強、という言葉が私の中でピンときました。
先生はとても優しく厳しい人なので、普通の人が言う「考えすぎ」を真っ向から否定してくれました。
どんどん考えたらええ。思考が働く限り逃げずに考えてみ。
その先が絶対に自信になるから!
私にとっては、それがとても嬉しかった。
だからこそ私の目標は「最強になること」であり、目的をもってカウンセリングに取り組むことで早く最強になろうとしています。
たまに、カウンセリングは意味がないという言葉を耳にするのですが、そこには過去の私が味わったようなカウンセリングの落とし穴があるのではないかと思います。
心理士さんは、絶対的に敵にも味方にもならない人。あくまで教育的に導く人。
その中で、カウンセリングというものに無意味さを感じずに自分の糧としたいなら、自分に合った自分だけの目的を見つけてみるのもいいかもしれません^_^
話すのが不安な時でも大丈夫
心理士さんに話をすることを不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
自分の悩みが上手く言葉に出来なかったりすることもありますし、特性の中に上手く話せないことがあるという側面をお持ちの方もいらっしゃる。
しかし大丈夫です!
それが友達や上司、家族に悩みを打ち明けるときとの最大の違いです。
例えば私が周りの人に話を打ち明ける時、自分が嫌な言い方をしていないか、この言葉が相手にどう響くかをとても気にしてしまいます。
大切な人たちを自分が傷つけたくはない、自分も過去のように嫌われたくない一心です。
随分マシにはなりましたが、それでも恐る恐るな面もあります。
けれど、心理士さんはそれを理解してくれた上で話を聞いてくれる。
私が大切な人たちと同じ景色を見るための手助けを全力でしてくれていると思っています。
その上で、自分がもやもやしたポイントや自分のズレなどを教えてくださいます。
そして、たまに盛大に笑われます笑
例え全く話せなくても、心理士さんたちは受け入れてくれるでしょう。
私自身、こんなタイプの人間と話をすることが面倒ではないのかと聞いてみたことがあります。
遠慮なく話してるから意味わからないこと多くて、嫌ではないですか?
面倒ではないですか?
言ってくれてることが伝わらない時は、質問して俺の方から全力で掴みにいってるからそれを嫌だとか面倒だと思ったことはないよ。
てかそれ、7年前も同じこと聞いてたよね!?
爆笑でした笑
当然人と人なので、心理士さんとも相性があります。センスも必要でしょう。
なのでみんながこうなのかは私には判断出来ません。
ですが、その時は「こいつあわんな」と他の人を遠慮なく指名してしまうか病院を変えてしましましょう!
発達障害者をサポートしてくれる先生や心理士さんは、相性がとても大切です。
お金を払い、自分の時間をかけて通うわけですから、自分と合わないと感じたら辞めてしまって構わないと私は思います^_^
カウンセリングの頻度と流れ・費用・ワンポイントアドバイス
最後に、カウンセリングの頻度と流れ・費用について説明します!
- 頻度:1回/月
- 当日の流れ:カウンセリング(約40分)with臨床心理士→診察(約5分)→会計
- 費用:約5,000円(診察+カウンセリング)
私の通う病院ではこのような感じです。
私は男性の心理士さんですが、病院によっては希望すれば女性の心理士さんの対応も可能です。
このあたりはその精神科がどんな治療を目指しているのか・先生が何に力をいれているのか・病院の規模によって心理士さんがどれくらいいらっしゃるかも違うと思うので病院を選ぶ時に見てみてください^_^
費用についても病院によって差が大きいように思います。
カウンセリング自体はゆったりとした個室でいつも向かい合って行っています。
この1ヶ月はどうだった?
ぼちぼちでんな
こんなゆるーい雰囲気で私はいつも始まります^_^
そこからは私が1ヶ月の間で聞きたかったこと(こんなことがあったけど、こう思った。それは、みんなそうなのか。どうしたら良かったのか。等)を尋ね、心理士さんが答えてくれるといった流れです。
ワンポイントアドバイス
カウンセリングで学んだことを日常生活の中で活かせるようになることが一番大切だと思っているので、意識付け出来るように携帯へのメモを選びました^_^
いかがだったでしょうか?
カウンセリングについてのお話でした!
私が見てきた世界が、あなたの参考になれば幸いです!